君は友人。

翌朝のお母さんはいつも通りの母だった。

お父さんもいつも通りだった。

だから、昨夜のことは夢だろうと自己完結をした。


「(よかった。いつも通りのお母さんとお父さんだ)」


※【ここからは、会話文の前に名前を書きます】

※※【いきなり小学五年生になります。下から】



母「今日は、帰りがお母さんとお父さん遅いから、夜ご飯は、晃(あきら)くんと食べて」


紗奈「は?晃んとこ親いんじゃないの?」

母「いないからよ。私達のところになら安心して任せれるって。まぁ、紗奈はもう大人だものね♪」

紗奈「…」

母「大丈夫よね?」

紗奈「うん。任せてよ」


あ、自己紹介がまだでしたね。

紗奈というのが私。

フルネーム【小笠原 紗奈】。

そして、晃っていうのが幼馴染み。

フルネーム【本郷 晃】。



小さいときから一緒の奴だ。



紗奈「お金は?」

母「二万円置いていくから、これで何かを買ってきて。本当にごめんね。作っていこうと思ったんだけど…」

紗奈「いいよ。別に。」

母「そう?」

紗奈「うん。いってきます」

母「いってらっしゃい」



私は家を出た。



出たら、家の前にヤンキー座りした、赤髪の男の子が携帯を弄りながら座っていた。


そして私は…




紗奈「どこのヤンキーですかコノヤロー」

晃「あ?って紗奈じゃねーか」

紗奈「私以外誰がいるっていうのよ」

晃「おばさんかと思ったんだよ」

紗奈「あっそ。てか今日聞いた?」

晃「あぁ。聞いた。ちょーラッキーだぜ」

紗奈「また喧嘩ー?」

晃「おぅ♪」

紗奈「ホント好きだよねー」

晃「まぁな♪」



晃は喧嘩が好きだ。


親が家に居ないとなればすぐにやらかしにいく。


だから生傷が耐えない。

しかも、治療は私がする。

どーにかならないものだが…( ̄^ ̄)


晃「紗奈」

紗奈「何?」


晃「ん」


晃は一言だけ言って手を出してきた。

これは合図だ。


手を繋ぎたいというね…。



紗奈「はいはい。子供だなー」(笑)

晃「んなっΣ」


私はあえて子供扱いした。


そしたら晃は顔を真っ赤にして、手を引っ張ってきた。


紗奈「ぅっわっ!!」


ぐいっ!!っといきなり引っ張られたため体が少しグラついて晃にもたれ掛かる形になってしまった。


紗奈「ちょっ、いきなり引っ張んないでよー」


晃「…」

紗奈「晃?」


晃「んぁ?」

紗奈「だから、いきなり引っ張らないでって」

晃「あぁ、わりぃ」

紗奈「うん?…行こっか?」

晃「おぉ」


少し不思議な晃だったな…。


私はあまり気に止めず学校へと向かった。
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