ありがとう。言えるかな
そしてあっというまに家の前までやってきた。

車の中から周りを捜した、辺りを見ていなかったから最後にキヨの部屋を見た

キヨの部屋は道路から見えるので明かりがついてるかだけ確認したかったからだ

そして見てみると……

『よかったとりあえず部屋にいる。』

俺は安心して心配しているダイに電話をした

『もしもし隆?大丈夫か?』

『俺は全然平気だよ、それよりキヨは部屋にいるみたいだよ、本当よかったあいつに何かあったら俺…』

『わかったじゃ気を付けてな』

今にも泣きそうな俺の声を聞いてダイはあえて電話を切ったのだ 

人前では絶対に泣かないつよがりな俺を知ってるから。

そして電話を切った後俺は一気に涙が溢れてきた

『なんでだよ、なんで何も相談してくれないんだよ…俺そんな頼りないのか、一人であいつが苦しんでのに何もできねーよ』

一人車の中で叫ぶように涙した。

そしてまだ拭えない涙を瞳に残したまま車を走らせ自宅にむかった

涙で景色がぼやけ光が充たると輝いてみえる。ずっと車内で流れる音楽はキヨとの思い出のラブソング、一緒にふざけながら歌ったこの曲…でも今では涙が似合うようになった
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