ありがとう。言えるかな
生活道具を買い車に詰め込んでまた家に向かった

車内もこれからの生活にドキドキしている二人のように、どう暮すかと話していた

俺はそこにいけないのに……

家につき荷物を部屋に運ぶと、キヨがさっき買ったスウェットに着替えてきた

『うわぁーまじキモイその色』

『もうわかったから』

そんな事を言いながらキヨの姿に懐かしさを覚えた、初めて出会った時と同じ姿だから……

『隆は楽にしててよ』

『そうるよー』

キヨは部屋の片付け俺は椅子に座りボケっとしていた。

『はいっ』

キヨが、作ったラーメンを持ってきてくれた

『サンキュ』

インスタントラーメンだったが俺は嬉しかった

二人は隣に座るのではなくちょっと離れてラーメンを食べた

何かに怯えるように、距離を保った

『今何時?』

食べ終えた俺がキヨに聞くと

『二二時だよ』

『まじか…じゃあそろそろ行くよ』

『もう?ビミョー?』

淋しく問い掛けてくるキヨに俺は

『うん行く』

楽しかった時間で舞い上がってたから、キヨの気持ちを察する事ができなかった…

特別な一言を待っていたなんて…後で知っても道を戻る事はできなかった。
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