ありがとう。言えるかな
そして玄関を出る時

『ここまででいいよ、じゃあなまたなんか合ったら言えよ』

『うん』

頷きながらもキヨは車に乗る俺のとこまで来てくれた。

『隆バイバイ』

その時の悲しそうなその顔を、忘れる事はできない。

俺は一人気分よくバイトに向かった

それからの日々はまた相変わらずキヨの送り向かいをしていた。

そんなある日の事だ

バイト中にキヨとメールしていた時の事だ。

何がきっかけかわからないが、軽い言い争いになってきたのだ

そんなメールのやりとりでキヨが今までの事をすべて言ってきた

『私最低なんだよ、やくざと付き合ったりシャブ中もいたり遊びまくっていたの、キャバだってやってたし今でもお金に困ればやる、それに赤ちゃんだって出来たの…そしておろしたの』

バイト中の俺は、そのメールを見て

『なんで、なんで今さら全てを言うんだよ…わかんねーよ、辛い思いをずっとしてきたのに俺には何一つ言わなかった、幸せになれよキヨもう傷つかないでくれよ』

店の奥で俺は泣いてしまった。

そして俺はそのメールの返事で最低な事を言ってしまったのだ

キヨの気持ちを俺はわかってあげられない
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