ありがとう。言えるかな
『わぁーおいしそやっぱ母さんすごい』

『すげーな隆おいでよ』

庭でゴー君と遊んでいた俺は兄に呼ばれ

『バイバイ』

ゴー君に言うとさっさといつもの席に座りじーっとご飯を見つめながら待っていた。

やっとすべての料理を運び終ると

『そろそろかな』

電話がプルループルルーと鳴った

『お疲れさまパパ』

『おう後少しで着くよ』

母さんは電話がなるのをわかっていてタイミングよく料理を作っていたのだ。

時がたって思うとすごい絆だったんだと強く感じる。

『ただいまー』

父さんが帰ってきた

『ハッピーバースディ隆』

『パパおかえりー』

少し照れながらいつものように父さんの下に行った。
『さぁはじめようかお婆ちゃん呼んできてナッチャン』

『うん』

姉がお婆ちゃんにご飯になるといつも呼んでいた

『お婆ちゃんご飯だよ』

『ありがとねナッチャン』

お婆ちゃんが席に座ると俺を見て

『隆ちゃんお誕生日おめでとう、よかったねいっぱいご馳走があって』

『うん、早く食べよ』

俺は我慢の限界で手にフォークを握り言った。

その時部屋が暗くなり母さんが台所から

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