ありがとう。言えるかな
俺は照れを隠していた

『アユカちゃん隆の事好きなんだよね』

ユシヤがおもしろがって冗談を言いだした

『えーユシヤ君言わないでよ』

アユカもその場の雰囲気の流れに任せていた

『アユカちゃん可愛い』

カナエは笑いながらそんな俺らを楽しんでいる

俺は少しづつ心の隙間がアユカの存在で癒されていく

キヨの事がだんだん薄れていく…でもそれはアユカと会っている時に限るのだ

一人になればやはり考えてしまう…

でも今の俺は確実にアユカに恋をしていた。

ずっとそばにいたいしもっと喋りたい、そして二人で遊びたいって気持ちが日に日に高まっていったのだ

そうしてその後も四人でたくさん遊んでいた。

そしてまた今日も俺とユシヤからカナエに連絡をとった

『もしもしカナエ、遊ぼう』

『いいよーでも今アユカちゃんはいないよ』

『なんで?誰かと遊んでるの?』

『うん、高校時代の友達と飲んでるんだって』

『そっかーまぁいいやカナエは暇なんだろ?迎えに行くよ』

『わかったー』

とりあえず俺らはカナエを迎えに向かったのだ

『なあユシヤ、アユカちゃんいないの?』

俺は明らかに落胆した。
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