ありがとう。言えるかな
俺は理由はともかく早く会いたかった

そして先に地元に着いた俺達はアユカからの連絡を待っていた

何分か経った時カナエの携帯が鳴った

『今ついたよー』

アユカからだ

カナエがいる場所を伝え俺は辺りを車の中から見渡していた。

緑色のワンピースで少しミニでハット帽を被った可愛いと言うか大人っぽい服装の子を見つけた

『あの子可愛くね?』

俺が指を指した先の娘の事を言うと

『あれアユカちゃんじゃん』

カナエが言った事に俺は驚きを隠せなかった

自分が可愛いと思った人がアユカと言う事に。

車の窓を開けてカナエが呼んだ

『アユカちゃんこっちだよ』

それに気付いたアユカは笑いながら向かってきた

『ごめんありがとうね』

アユカの第一声だ。

『いやいやありがとう会いにきてくれて、嬉しいよアユカちゃんに会えて』

『エヘヘ』

『だってさっきアユカちゃんの事、あの子可愛くね?って隆が言っててね、アユカちゃんってわかった瞬間驚いてたよ』

『馬鹿カナエー言うなよ恥ずかしいじゃん、好きなのがバレるだろ』

アユカが来てから俺は笑いっぱなしだ。

今は会える幸せを実感していたのだ。
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