ありがとう。言えるかな
そして今日もまた仕事終わりのアユカを迎えにいった。

『なあアユカの親は同棲の事なんか言ってた？』

『えっ？うちは全然平気だよ！』

『まじかーうちさ、ちょっとやっかいなんだよね』

『まじ？なんて言ってたの？』

『お前前に入籍は結婚式の日にしたいって言ってたじゃん』

『うん』

その話は翌日の事だった

『ねぇ母さん彼女と同棲したいんだよね』

『はい？』

『結婚ちゃんと考えてるよ、それで二人でお金貯めて暮らそうって話したの』

『なら結婚すればいいじゃない？』

『いや彼女が結婚式の後に入籍したいらしいの、でっ結婚式はすぐ挙げられないからその前に早く一緒に住みたいから、同棲の話がでた』

『だったらお金貯まるまで我慢しなさい、入籍してないのに同棲なんて中途半端な事はやめなさい』

『なんで？』

『やなの結婚もしてないのに同棲なんか』

『それって世間体を気にしてるだけじゃん』

『気にするわよ、父さんがいなくてって思われるのやだもん』

『なんだよそれふざけんなよ、世間体とかよ』

『隆にはわからないよね』

俺はかなりの勢いで怒鳴ってしまった、母さんも怒鳴り口調だ。
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