ありがとう。言えるかな
『もうーわかんねーよあいつ』

『喧嘩したんだ』

『わかってくんねーよ』

『親なんだからそんな言い方やめなよ』

『は?うるせーよおまえ、何もわかんねーくせに』

『………ごめん』

俺はアユカにあたってしまった

『もう寝よ……』

『あー先に寝てれば』

落ち着かない俺は煙草を吸い続けお酒を飲んでやけになってしまった。

ただ時間はすぎていった。

そして布団に入り横になると

『がんばろ』

アユカが目をつぶったまま俺をそっと抱き締めてそう言ってきてくれた。

『……』

何も言わなかった…と言うより何も言えなかった。

そのまま俺はしばらく寝れる事ができなかった

『隆おはよ』

『おっおう』

知らぬ間に寝ていたのか気付いたら昼だった……

アユカは昨日の事は何も触れずに普段通りだ

『今日ひさひざにデートしよう』

アユカが問い掛けてきたので

『うんいいよ』

『やった!じゃあ支度始めるね』

『うん』

そうして支度が終った俺らは車に乗り近くの大きなショッピングモールへと向かった

『久々のデートだね』

『そうだな』

『隆、今日いっぱい楽しもう』

『おうよ』
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