ありがとう。言えるかな
自分だけではなくアユカの笑顔までも少しづつ奪っていた……

俺だけじゃなくアユカも辛いのに、そんな態度一つ出さないでいる。

でも一体どうすればいいのかわからない…

母さんが言うとおりにすればきっとすんなり話は進む、だけど俺はすっきりしないのはわかっている……

誰かの希望通りにすれば誰かが少しやな思いをしてしまう。

家に帰ってただ時間は過ぎていく

『隆寝よ』

『うん』

そう言って俺達は布団をひいて横になり寝る態勢になった。

いつも寝る時はアユカが俺に背中を向けて俺が後ろが抱き締めると言う感じなのだ

だけど今日の俺は上を見たまま目をつぶっていた

『隆……好きだよ』

急にアユカが俺を抱き締め言ってきた

『……』

また俺は何も言えなかった…抱き締めてきたアユカの腕をギュっと握る事しかできなかった。

俺はそんなアユカの行動でまた母さんと話そうと決めた、今はむかついたらやりきれない気持ちだけどこのままアユカに辛い思いはさせられないと思ったからだ。

そして翌日また仕事終わりに実家に向かった

『ただいま』

『おかえり』

母さんは至って普通だったのだ。

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