ありがとう。言えるかな
『一生一緒にいような』

『一生一緒にいさせてね』

俺の言葉の後にアユカがつづいた。

そして人前式と言う自由な形でチャペルが終了し、歓談などをへて披露宴の時間になった。

友達のスピーチや余興などで盛りあがり最後になってきた。

俺は母さんに手紙を読み始めた

《いつになっても素直になれなくて、喧嘩ばっかりしたりまともに話もなかなかできなかったね。俺がまだ幼い頃に父さんを亡くして大変な事もあったのに、ここまで育ててくれてこんなすばらしい女性に出会えて最高に幸せになれたのも、全部母さんのおかげだよ。言いたい事はまだたくさんあるけど………母さん……俺を産んでくれて……ありがとう。》

涙を流さないつもりでいたが、そんな事は無理な事だった。

あなたにありがとう……それを言えてこの言葉の大切さを知ったよ。

今までもこれからも迷惑かけちゃうと思うけど、いいよね?たった一人の母さんだもんね。

俺は幸せになるよ、あなたのように……

ありがとう母さん。
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