ありがとう。言えるかな
『テントの中で寝ちゃってるんじゃない?』

兄が答えたので

『おねーちゃんもママも起きてー』

テントの中に行って元気な声で俺が二人を起こした

『どうしたの隆』

姉も不思議な感じで聞いてきた母さんも起きて座りながらボゥーっとしている

『は・な・び・しよう!』

俺がニヤニヤしながらみんなに袋を見せた
『わぁー花火だ!』

姉が本当に嬉しそうによろこんだ

『さぁみんなやろう、好きな花火選んで』

父さんがいつも煙草を吸うときに使うジッポライターを手に火を点けようとしていた

みんなでそれで火を点けるとキレイな色の花火がみんなに繋がって五人の手元に行き渡った

ゴー君も花火の火で遊んでいた。


俺ら家族の絆が花火によってまた深くなっていった。

盛り上がれた花火も終わりみんなテントの中に入って就寝の時間だ

『パパ花火嬉しかったよ』

パパにくっつきながら俺が言った

兄と姉も満足した顔をしている母さんは疲れていたのかテントに入って横になるとすぐ寝てしまった


朝から動きっぱなしだったから…俺ら子供は気にせず元気で遊べるのはあなた達二人がいたからだよ。。


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