ありがとう。言えるかな
みんなの輪に入ったところで

『ねぇ聞いて、昨日義人とサッカーの少年団見に行って来たんだけどみんな一緒に入らない?』

『……』

思いの外返答は微妙だった

『サッカーはしたいけど少年団ってなんかなー』
ラッキーが言った。

ラッキーはいつもサッカーをしているメンバーだ、他にシュウやタツヤとか後三、四人いたがラッキーと一緒と言うかみんなも微妙な反応だった。

『なんで俺と隆はやるよ少年団って言ってもそんな堅い感じじゃないよ、みんなで集まってただサッカーを楽しむって感じで大会もあるんだって』

『だからみんなに声掛けてんだ試合したいんだよ俺』

『すぐには返答できないからまた明日とかでもいい?』

シュウが言った、それに続くかのようにみんなも

『俺もそうするよ』

結果的に誰も入ってくれなかった

『なんだよみんな試合したくないのかな』

怒りと言うかちょっと悲しみが交ざった声で義人に弱音を吐いた、期待していた分かなりショックだったのだ。

元気がでないまま残りの時間が過ぎ学校から帰ると

『母さん‥誰も入ってくれなかった、みんなサッカー好きじゃないのかな』

『そんな今日言われてすぐ返事できないわよ』
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