ありがとう。言えるかな
もう全然会ってないから会いたくて仕方なかったのだ

俺は話たい事も山ほどあるしお見舞いに行くのがすごい楽しみだった

なんで入院が長引いたのかの理由も知らないで俺達兄弟は父さんに会えると言う事で浮かれていた

そして日曜日になり家族で父さんの見舞いに行く事になった

『やっとパパに会える』

姉がウキウキしながら言った

『俺も話たい事沢山あるんだ』

ウキウキ度なら姉に負けていなかった

タクシーで向った20分間母さんはなぜか一言もしゃべらず外を眺めていた

あの訳はのちに最悪な結果と共に俺だけが最後に知る事になる

話はもどり

俺らの乗ったタクシーが病院についた

『父さんどこにいんの?』

俺が母さんに聞いた

『今行くわよ』

母さんはお土産に父さんの好きな梅干しとかを買ってきてた

得に食物とかに決まりはなかった

みんなで父さんの部屋につくとベットを囲むように座った

俺は椅子ではなくベットの上に座った

『父さん聞いて!』

『どうした隆』

『俺ポジションがミットフィルダーになったよ、コーチに隆は司令塔だぞって言われたの』

嬉しそうに父さんに言ったのだ
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