ありがとう。言えるかな

『なんだい一体？』

『はい』

『実はお父さん手術をするんです。その事は子供達は知らないけどお父さんはしっいるんで…でもお父さんには簡単な手術としか言ってないんです』

『どういう事だい？』

『医者に聞いたのですが……本当は難しいらしいのです、完全に治るかさえ分からないみたいです』

『なぜだい？風邪じゃなかったのかい？やっぱりなんか重い病気なのかね……』

不安そうに母さんを見つめて言った

『………はい重い病気みたいです………………。』

見つめてくるお婆ーちゃんの目を見る事ができなかった

お婆ーちゃんは足が悪いからまだ数回しかお見舞いに行けてないのだ

『明日隆と行くんだよね？』

『はいお婆ーちゃんも一緒に行きましょう』

『そうさせてください』

そう言ってお婆ーちゃんは自分の部屋に戻って行った

何も知らない俺達はお風呂に入り寝床についた

父さんが入院した直後はあまり寝れなかった俺も今になるとぐっすり眠れるようになっていた

朝になり俺ら兄弟は学校に向った、今日は土曜日だから午前中で学校が終わるのだ

そして長い午前中が終わり走って俺は家に帰った