ありがとう。言えるかな
部活にいくより友達と遊んでる方が楽しかったのだ

『今日どうする?休もうぜ』

『そうだな、どうせ行ってもつまんないし』

何か理由をつけては部活を休んでいた。

二年生の夏休み前になった時の事、俺はサッカーより遊びが完全に楽しくなっていたのだ。

『どうせ夏休みも部活ばっかだよー』

『大変だな隆、俺は遊びまくるよ』

部活に入ってない友達が夏休みを楽しそうに話してきた

『俺部活やめるわ』

『まじで?隆サッカー好きじゃんやめるのはもったいないよ』

『いやだってつまんないし』

そしてその日の夜俺は母さんに話始めた

『俺部活やめるから』

さらっと言ったのだ

『何言ってるの、サッカーは続けなさい』

すごい剣幕で怒鳴ってきた

『別にそんな怒鳴る事ねーじゃねーかよ』

母さんに対して俺も怒鳴ってしまった

『サッカーだけは続けなさい…お父さんが教えてくれたんだから…』

今度は逆に涙を流しながら訴えてきた

『……。』

何も言えなかった。

『昔語ってた夢は?プロになってテレビでて父さんに試合みてもらうって言ってたじゃない、なんでそうなったの』

母さんは涙を流しながら言ってきた。
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