ありがとう。言えるかな
第九章  始まり
あれから結局三年生まで部活をやり、俺は高校を卒業する事になる。

『もう高校も終わりだな、隆大学いくんだろ?』

『おう。とりあえずサッカーの強い大学行ってプロ目指す』

友達は冗談言うなよみたいな感じで笑ってる

『まあ簡単に言えば卒業して何していいかわからんかっただけだよ、まだ働きたくないから大学行くしかねーじゃん』

俺は将来の事を考えてなかった。

そして時が過ぎ俺達はお世話になった高校を卒業した

振り返れば毎日が部活だった。

『あーでも部活やってなかったらかなり遊んでたろうな…』

俺は終わってしまった高校生活を振り返っていた、でも逆に言えば毎日が自由になったのだ。

大学に入るまでの時間俺は今まで遊んでなかったから、毎日のように遊びまわっていた。

久しぶりに地元の友達と遊んだり高校の奴や同じサッカー部だった奴、ちょうど車の免許を持っていたから色んな場所にドライブに行ったりした。

もちろん女の子とも沢山遊び、恋だの愛だの語っていた。

まだ恋愛の事なんか知らなかったのに……

大体高校を卒業してから大学に入学するまで二ヵ月くらいあった

『どうせ大学行ったら遊べなくなるし』
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