ありがとう。言えるかな
名前は決まりそんなこんなで気付いたら家の前まで来ていた。

いつも通り父さんが慣れた運転で車庫に車を止め

『はい着きました』

いつも家に着くと父さんが言う言葉だ。

それを聞いて家族は車からでて家の中へと足早に入っていく

『ねぇねぇ庭に放していいでしょ?』

ゲージを持っていた兄が母さんに尋ねた

『いいわよ』

みんな廊下に集まり兄が一人庭にでてゲージからゴー君を出してあげた。

『わぁー走り回ってる』

姉も勢い良く庭に出てきてゴー君を追い駆け回っている

『僕もー』

俺も負けじと庭に出たが犬の早さについて行け
づにその場をぐるぐる廻っていた。

廊下には父さん母さんお婆ちゃんが幸せそうに笑いながら俺らと一匹の犬を見ていた、父さんがいきなり

『写真を撮ろう』

そう言って廊下の奥にある応接間からカメラをとってきた

『はーい撮るよ』

『ちょっと待って』

兄がゴー君を捕まえて

『隆抱っこしてあげな』

兄がまだ触っていない俺に優しくゴー君を渡してくれた。

まだ生まれたばっかで小さいから俺にも抱けるのだ

『はーいチーズ』

家族がまた増えた瞬間だった。

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