ありがとう。言えるかな
その日からとりあえず行動あるのみだと思い、電話をし面接のアポをとりだしたのだ

受かるに決まってる、やっとプー太郎から抜け出せると甘い考えていたのだが…

いざ面接を受けはじめると

落ちる落ちるの連続だった。

『なあ俺バイト受からないんだけど』

久々に会ったラッキーに聞くと

『髭はそった?履歴書はちゃんと書いてるの?』

『あっ……』

俺はラッキーに言われた通り髭を剃り履歴書をキレイな字で書き準備万端で面接に望んだ

『ラッキー駄目だ、俺受からないんだけど』

『は?なんで?もう俺もわかんないよ』

自分でも分からないくらい落ちた。

就職活動じゃないのに、ただのバイトの面接なのに俺は落ちるのだ

原因は見た目みたいだ。

歳と違い顔が少し老けていて、なんと言っていいかわからないがヤンキー顔と言うより、やくざっぽいのだ

絶対それが原因なのだ

『なんで見た目で判断するんだ、中身を見ないで切り捨てる。この世はそういうものって誰かが言っても納得いかねーよ』

そうやって面接を受けるのが嫌になっていったのだ。

ただ逃げていると言われたらたしかにその通りだ、でも逃げたくもなるさ
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