ありがとう。言えるかな
『まじキヨありえなくね?なんであんなに嫌味を言われなきゃいけないの』

『隆何もわかんないの?キヨの気持ち…』

『は?わかるかよそんなもん』

『なんで急にキヨが送ってって言ったかわかんない?』

『そんなん知るかよ』

まだ怒りがおさまらない俺はダイにもきつくあたってしまった。

『隆がバイト決まったってキヨに言った時あいつすげー嬉しそうだったよ、そして急に会いたくなったらしいよ。それなのにお前の口からまためんどくさいって言われて、バイト辞めたなんて言われたらあーなるよ』

『…』

俺は一瞬で怒りから、キヨごめん…と思い始めた。

また会えたのに、久しぶりだったのに…一番大好きな人の笑顔を気付けば俺が奪っていた。

いつもキヨを幸せにできるのは俺しかいないと思っているのに、いざ会うと俺は何かと理由をつけて怒ってしまう。        

そうやってあの頃もキヨを失った…

『またやっちゃった、何やってんだよ俺好きなのに誰よりもそばにいたいのに…なんで傷つける事しかできないんだよ』

ダイとバイバイして家に帰った俺は一人壁を殴りながら少しの涙をこぼしながら自分に怒鳴った。
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