タイムカプセル


「あっ!」


ひらひらと舞い落ちた私の願いは、そのまま誠也の胸元へ。


「朱里の将来の夢ってなーんだ?」


昔と全然変わらないまま、無遠慮に手に落ちた紙を読もうとする誠也の動きが止まった。


私も動けない。


そのまま数秒、


「同じ気持ちなら世話ないって」


ぐいっと腕を掴まれる。


「こいつ、ずっと朱里のファンだっ……」


祐作の言葉を最後まで聞く前に、誠也が言った。


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