。゚*朽ちた羽に願いを*゚。
…まぁざっとこんな感じ。
多重人格なんて信じてくれない人が多いけど、私は気にしない。
そう思っているなら思っているで構わないから。
制服に着替え終わると部屋の外からドタバタと大きな足音を立てながら私の部屋に近づいてくる。
<<…桜姫…あの……変わりましょうか…?>>
心配そうに小さな声で話しかける声がした。
「……ありがとう、優心。でも、大丈夫」
<<……でも……………>>
彼女は優心(ユウシン)。心配の感情を司る。いつもいつも、私の代わりに傷ついてくれた、私を守ってくれている子。
「心配ご無用。いつも優心に頼ってばっかだし…。今日くらい…」
優しく優心に話しかけていればノックもなしに部屋のドアが開く。