フェイク
一方、亜也乃もその事に関しては、もう何も言わなかった。


つまらない事に意地を張る私に呆れて、返す言葉も無いのかもしれない。



私の方を見ようともせずに無言で生ハムのサンドイッチを食べる亜也乃を見ていると

いよいよ見放されたな、と悲しい気分になった。



私は60年代な服装と同じくらい、翼さんが好きで

だから好きな人に会うときには、好きな格好をしたいだけなんだけど

それは両立出来ない事なのか。
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