フェイク
「別に私、モテたくて痩せてるわけじゃないです。

痩せてる方がこの格好には似合うと思ってるだけで
この体型じゃモテないっていうなら、それでも構いませんし。

もし太った女の子が世の中の主流になったとしても、私は今のままです」


私は少しうんざりしながらも、それを和樹さんに悟られないよう、極力平静を装って言った。



「……あぁ、そう?

それは失礼」


和樹さんは気まずそうに、コーヒーを1口すすった。
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