フェイク
「理緒ちゃんって占いにも興味無いんだ」


和樹さんが、珍しいものでも見るような視線を私に向ける。


「亜也乃はさ、こう見えて占いけっこう好きだから
俺も時々、相性診断とかさせられるんだけど。

なんかそういう、話のネタって言うか、コミュニケーション手段の1つって考えれば、まあまあ面白いもんだと思うよ。

別に信じてなくても」


「はぁ……。

あ、占いには興味無いですけど、人が占いを信じてしまう心理的トリック、みたいなものにはちょっと興味ありますよ」


「え?

……あぁ、もしかして
『占いの結果は誰にでも当てはまるように出来てる』とかいうやつ?

なんか聞いた事あるけど」
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