フェイク
確かに、彼氏はいない。


かと言って、欲しいと思ってるわけでもない。



彼氏がいなくても、友達と会わなくても、さびしいと思う事なんて無かった。


1人で60年代な格好を極めている方がよっぽど楽しいし

彼氏が出来たら、そうやって自分だけの為に使える時間が減ってしまいそうで、それが嫌なのだ。



再び携帯が鳴った。


「だって理緒、男の子と付き合った事無いでしょ?

駄目だよ、いつまでもそんなんじゃ。

それでなくても理緒の職場って出会いが少ないんだから」
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