黒猫が懐くまで。
変わってゆくもの
「…さん…たか…さん…高木さん!」
「うにぁっ⁉」
なっ、なにごと⁉
「クスクスっ…。」
はっ!
「クスクスっ…やっと起きたね。」
「何の用ですか。日向 陽斗さん?」
「あっ、名前覚えててくれたんだ。」
「質問に答えてください。何の用ですか。」
この人、ちょームカつく。
人の話聞いてるのかな。
「アハハ…。高木さんが気になったからって言ったら、怒る?」
ムカッ…。
「クスクスっ…冗談だよ。」
イラッ…。
「もう、放課後だから早く帰った方がいいんじゃない?」
「へっ?」
放課後…⁉
「うわっ!すいません。ありがとうございました。」
「クスクスっ…またね。」
「気になって来たのは本当なんだけどな…。」