最高の偽装lovers
そんな浩輔が、

私みたいな小娘一人、

覚えているなんて、無理に等しい。

・・・

「笹島さんは、

私の事をいつからご存じなんですか?」



前を向いたまま浩輔は、

涼しい顔をしてサラッと言った。


「初めて、この店に来た時から」


「…ウソ」


「本当だ。

穂波は、どんな客より、

目立つ存在だったから」


「・・・」


「その時からもう、

お前だけを見ていたのかもしれない」


「///」


浩輔の言葉に、

不覚にも、顔を赤らめてしまった。
< 10 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop