最高の偽装lovers

浩輔side

・・・

今夜の料理lessonはお預け。

もっと色んな料理に触れてほしくて、

穂波を食事に誘った。

・・・

「どこのレストランへ行くんですか?」

そう言って目を輝かせる穂波。

そんな顔がとても可愛く見えて、

思わず顔がほころんだ。

・・・

「着いてのお楽しみ」

オレの言葉に頷いた穂波は、

窓の外に目を移した。

・・・

発進しようとしたその時、

タイミングよく、オレの携帯が鳴り響く。

・・・

「お母様みたいですよ?」

そう言って、オレの携帯を取ってくれた穂波。


「・・・ありがとう」

母からの電話は極力取りたくないんだが。

あの人からの電話は、

ろくなことがない・・・

溜息をつき、電話に出た。
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