最高の偽装lovers
確かに最初はそうだったが、

今はちゃんと気持ちは繋がって、

『偽装』じゃなくなった。

・・・

それなのになぜ?


「貴方は、穂波とある契約を結んだ。

穂波を繋ぎ止める為だったのかもしれないが、

その契約で穂波を縛り付けた。

君のスタッフの一人が私に友人でね?

たまたま聞いたらしい・・・

穂波を開放してやってくれないか?

オレの大事な穂波を・・・」


悲痛に顔を歪ませて、

凌也は言う。


オレの大事な穂波・・・だと?


ふざけるな。


穂波はオレの女だし、

穂波には、オレと言う男が必要だ。

お前にそんな事を言う権利はどこにもない。


「浩輔さん、人の物を

横取りするようなまねはいただけない。

どんな契約を結んだか知りませんが、

穂波さんを解放してあげてください」
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