最高の偽装lovers
・・・

オレは大きな溜息を一つ。

・・・

「…どうかしたんですか?」

・・・

目を覚ませた穂波が、

不思議そうな顔をして、

オレに問いかけた。

・・・

「・・・いや。

仕事の電話だよ」

そう言うしかなかった。

・・・

穂波は優しく微笑み、

「朝早くから大変ですね?」

そう言った。

・・・

薫のせいで、

穂波のこの笑顔をなくしたくはない。

オレはギュッと

穂波を抱きしめた。

「…浩輔?」
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