最高の偽装lovers
・・・

浩輔の口が、

『穂波』

そう言った気がした。

・・・

私は我に返って、

・・・

凌也を睨み見た。

・・・

「私は、こんな事、

一言も聞いてません」

・・・

私の言葉に、

顔色一つ変えなかったのは、

凌也だけ。

・・・

周りにいたギャラリーたちは、

驚いている。

そりゃそうだ。

話がかみ合っていないのだから。

・・・

「確かにこれは政略結婚だよ」

そう言ってにこやかな顔をしたのは、

凌也。
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