最高の偽装lovers

浩輔side

穂波を自宅に送り届け、

両親に挨拶をした。

正式に結婚をするために。

まずは両親を説得しなければ。

・・・

お母さんは快く承諾してくれた。

オレが笹島財閥の御曹司だと知り、

かなり驚いていたが・・・

・・・

問題はお父さんの方だった。

穂波の為とは言え、

凌也との結婚を進めてきた張本人。

色んな意味で、穂波も会社も

打撃を受ける事に、すぐに頷いてはくれなかった。

もし、

会社がつぶれてしまえば、

1000人近い社員たちを、

路頭に迷わせてしまう。

同じ会社の社長として、

すぐに頷けない理由もわかる。

でも、

これはオレと穂波にとって一生の問題だ。

何としても、

承諾してもらわないと。
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