最高の偽装lovers
「お願いします。

本当の僕には、穂波さんしかいない。

彼女がオレの心の支えになる。

そしてオレも、彼女の心の支えとなり、

一生をかけて、守り抜きます」


・・・

そう言ったオレは、

ソファーから降り、土下座した。

・・・

その行動に、

穂波もお父さんも、お母さんも、

大変驚いていた。

大財閥の御曹司が、

自分より小さな会社の社長に

土下座をしてるのだ。

驚いて当然かもしれない。

でも、それくらい穂波が欲しい。

オレの大事な大事なたった一人の人だから。

・・・

それから何分経過したのか・・・


「浩輔君、いや、笹島社長。

娘を頼みます・・・

そこまでしてまで私の娘を欲しがるあなただ。

きっと大事にしてくれるだろう・・・

会社の事は心配するな。

これはあくまでも、プライベートな事だ。

少なからず影響はあるかもしれないが、

もう何十年もこの会社の社長をしてる身だ。

信頼はある、マスコミ位だろう?

騒いだって」
< 186 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop