最高の偽装lovers
それは仕方がない事。

凌也との結婚を発表した矢先に、

浩輔との結婚を発表したのだから。

・・・

色んな言葉が飛び交う中、

浩輔はとても落ち着いていた。

そして。

「皆さんが思ってる事は大体わかります。

別の男性と結婚すると言ってたのに、

私と結婚すると言い出したからには、

それ相応の覚悟を決めての事。

ですから、どんなバッシングも、

覚悟の上です。しかし・・・

彼女を傷つける事は許さない」


・・・

傷つける事は許さない。

その言葉には、かなり力が入っていた。

浩輔のその言葉で、

会場はシーンとなった。

・・・

「彼女とは、ずっと付き合ってきたのは私だし、

凌也さんとの付き合いは、

仕事の上司と部下と言う関係に過ぎない。

男の勝手に、彼女は巻き込まれただけ。

だから、彼女には何の落ち度もありません」

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