最高の偽装lovers
「浩輔さんの恋人です」

そう言って微笑んだ女性。

・・・

私もお母さんも、

開いた口がふさがらない・・・

・・・

「おい!オレがいつ、芹香の恋人になった?」

右眉をヒクヒクさせながら、

浩輔が言う。

・・・

「エ~?!だって、今はそうでしょう?」

猫なで声で言う芹香。

・・・

「浩輔、一体どういう事ですか?!

穂波さんと言う素敵な女性がいるっていうのに」

私の代わりに怒ってくれたお母さん。


「ち、違いますよ・・・

芹香、人聞きの悪いコトを言わないでくれ」


「・・・・」

二人の会話を見ていた私は、

なんだか苦しくなってきた。

・・・だって、

チワげんかに見えるんですもの・・・

「…穂波さん?」

お母さんは心配そうに、

私の名を呼んだ。
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