最高の偽装lovers
「ちょっといいかげ・・ん?!」

・・・

店の一番奥。

浩輔の部屋。

私はそこに連れ込まれ、

今、抱きしめられている。

・・・

どうしたらいいのか、

全く分からない。

・・・

ただ、この苦しい状況から、

逃げ出したい。

・・・

ところが、

浩輔は、

私を離そうとはしない。

・・・

悩みあぐねいていると、

「…穂波」

私の名を呼んだ浩輔。

「・・・なんですか?」

そんな言葉しか浮かばなかった。

離してほしいけど、

その言葉は出なかった。
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