最高の偽装lovers
「高木凌也の方が、よくなったか?」


「・・・え?」


「あんな男の車なんかに乗って、

どこに行ってた?」


「…家に、送ってもらっただけです」

・・・

送ってもらっただけだけど、

キスされたなんて言えない。

・・・

「…本当に?」


「・・・え?!」

ほんの少しだけ体を離し、

私を見つめた浩輔。

・・・

「あ、当たり前じゃないですか?

本当・・・ですよ」

何とかそう言ったけど、

目を合わせる事は出来ない。

・・・

「アイツにキスでもされて、

トキメイちゃった?」


その言葉に、

勝手に体が反応してしまった。
< 94 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop