まほろば【現代編】
次の日、真人君がもしかしたらまたいるかもしれないと思い、いつものように神社に行ってみたが、太陽が真上に来る頃になってもその姿は現れることはなかった。

そして、真人君と会えなくなってから数日が経っていた。

今日も、いつものように午後は玄武の捜索のため街をぶらついていた。

いつもなら、玄武の捜索にはホムラが付き合ってくれる。

だけど、今日は何か用事があるとかで初めて一人での捜索となった。

「うーん。いつも当てもなく歩いていたけど今日はそうだなー」

そこで、ふと思い出したことがあった。確か、玄武が司る方向は北。

だから、今日は北の方向を重点的に探してみよう。

そうと決まれば話は早い。

私の足は、北に向けて動き出していた。

でも、元来方向音痴の私。

すぐに自分の現在位置がわからなくなっていた。
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