まほろば【現代編】
あまりに突然のことで恐怖を感じる前に呆気にとられて呆然としていると、私を抱きしめている体が小刻みに震えだした。
何かと思えば、後ろからクスクスと笑う声が聞こえる。その声には聞き覚えがあった。
抱きしめられた状態で首だけを無理やり後ろに向けてみると、案の定真人君の笑顔が目に入った。
でも、それよりもあまりに思ってた以上に顔が近くにある。
もう少し動けば触れてしまいそうなぐらい。
急に恥ずかしくなって、慌ててまたすぐに顔を前に戻してしまった。
それでも、前を向いたまま照れくささを隠すために少し怒った口調で文句を言った。
「もう、真人君。驚かさないでよ」
私の照れ隠しなんかお見通しとでもいうように、真人君はまだクスクスと笑いながらもやっと体を離してくれた。
「遙ちゃんってホント、隙がありすぎ」
サングラスのせいで確認することはできないが、絶対笑いすぎで涙が出てるはず。
何かと思えば、後ろからクスクスと笑う声が聞こえる。その声には聞き覚えがあった。
抱きしめられた状態で首だけを無理やり後ろに向けてみると、案の定真人君の笑顔が目に入った。
でも、それよりもあまりに思ってた以上に顔が近くにある。
もう少し動けば触れてしまいそうなぐらい。
急に恥ずかしくなって、慌ててまたすぐに顔を前に戻してしまった。
それでも、前を向いたまま照れくささを隠すために少し怒った口調で文句を言った。
「もう、真人君。驚かさないでよ」
私の照れ隠しなんかお見通しとでもいうように、真人君はまだクスクスと笑いながらもやっと体を離してくれた。
「遙ちゃんってホント、隙がありすぎ」
サングラスのせいで確認することはできないが、絶対笑いすぎで涙が出てるはず。