まほろば【現代編】
朝の早い時間から活動を始めていたはずなのに、気が付けばもう日は西に傾き始めている。
目青不動尊は、この街の人々の憩いの場所なのか、疎らながらもポツポツと人の姿があった。
それらの人たちの邪魔にならないように、お堂の周りを中心に白虎の気配がないか探す。
「ねえ、これ」
反対側を探していた紗綾の声が聞こえた。
紗綾の元まで行くと、手には白い動物の毛のようなものを持っていた。
手にとってみる。
これは確かに、白虎のものだ。
掌から弱々しいながらも、白虎特有の金属性の気配が感じられた。
おそらく、ついさっきまでこの辺りにいたということだろう。
その存在自体は、すでに消えうせていることはここに着いたときからわかってはいた。
だけど、前の二つの不動尊の時よりも有力な手がかりが見つかったことで少し心に余裕ができた。
目青不動尊は、この街の人々の憩いの場所なのか、疎らながらもポツポツと人の姿があった。
それらの人たちの邪魔にならないように、お堂の周りを中心に白虎の気配がないか探す。
「ねえ、これ」
反対側を探していた紗綾の声が聞こえた。
紗綾の元まで行くと、手には白い動物の毛のようなものを持っていた。
手にとってみる。
これは確かに、白虎のものだ。
掌から弱々しいながらも、白虎特有の金属性の気配が感じられた。
おそらく、ついさっきまでこの辺りにいたということだろう。
その存在自体は、すでに消えうせていることはここに着いたときからわかってはいた。
だけど、前の二つの不動尊の時よりも有力な手がかりが見つかったことで少し心に余裕ができた。