まほろば【現代編】
何だか、リュウが私のことが好きだって言ったような気がしたけど……。
「あの……リュウ? もう一回言って」
「あほ。んなこと何度も言えるか」
リュウ、もしかして照れてる?
そっと、リュウの胸に埋もれていた顔を上げてその端正な顔を見上げてみた。
強く抱きしめられていたので、その表情ははっきりと見ることは出来なかったが、耳たぶがほんのり色づいているのが目に入った。
でも、それで十分だった。今度は、再び私のほうからリュウに抱きつく。
一瞬驚いたように力が緩んだが、すぐにまた強く抱きしめてくれる。
さっきまでの殺伐とした雰囲気が嘘のように今は心地良い胸の高鳴りを感じていた。
どのくらいそうしていたんだろう?
気が付けば、辺りを照らす太陽の光もだいぶオレンジ色を帯びてきていた。
「ハルカ?」
ふいにリュウの少し掠れたような声が聞こえた。
「あの……リュウ? もう一回言って」
「あほ。んなこと何度も言えるか」
リュウ、もしかして照れてる?
そっと、リュウの胸に埋もれていた顔を上げてその端正な顔を見上げてみた。
強く抱きしめられていたので、その表情ははっきりと見ることは出来なかったが、耳たぶがほんのり色づいているのが目に入った。
でも、それで十分だった。今度は、再び私のほうからリュウに抱きつく。
一瞬驚いたように力が緩んだが、すぐにまた強く抱きしめてくれる。
さっきまでの殺伐とした雰囲気が嘘のように今は心地良い胸の高鳴りを感じていた。
どのくらいそうしていたんだろう?
気が付けば、辺りを照らす太陽の光もだいぶオレンジ色を帯びてきていた。
「ハルカ?」
ふいにリュウの少し掠れたような声が聞こえた。