まほろば【現代編】
どうやら、真人は自分の存在というものを自由自在に調整できるみたいだ。

そうなると、益々アイツのことは信用できない。

そういえば、真人は今までどこにいたというのだろうか? 

この辺りにいたとすれば、その気配がわからなかったはずはないが……。

いや、でも今日のことを考えればあえて今まで潜伏していたとも考えられる。

どうも、真人という存在の出現によって調子が狂ってきている気がする。

とにかくここは一度気を引き締めてかからなくてはいけない。

まずは、過去に向けての下準備が先決だ。

ホムラもなにやら考えているみたいだし、俺にとっては初めてのことになるので、それなりの準備が必要だろう。

明日からしばらくは少し忙しくなりそうだ。
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