まほろば【現代編】
「タカマノハラニカムヅマリマス
スメラガムツ
カムロギカムロミノミコトモチテ
――」

祓の詞とともに徐々に力が集まってきているのを感じていた。

それに呼応するように神社の四方に配されている、四神の社と対となる小さな祠から四色の光の柱が立ち上る。

「カクヨサシマツリシクヌチニ
アラブルカミドモヲバ
カムトハシニトハシタマヒ
カムハライニハライタマヒテ
――」

光の柱はお互いに引かれあうように、中央に収束してくる。

それに伴って、四色だった光は色を相殺しあい、唯一つの黄金色に変わった。

柱は徐々に太くなると、ついには神社全体を囲むほどの大きく太い一本の柱へと変化した。

ここまでは、順調すぎるぐらい順調に進んでいる。

このままさらに集中して続けていけばいいだけのことだ。

「カクカカノミテバ
イブキドニマスイブキドヌシトイウカミ
――」
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