まほろば【現代編】
「やばい! もうこんな時間!?」
仕方がないから、地図は断念して慌てて身支度を整えると手紙を持って階下へと降りた。
「おかーさーん!」
「まあ、なに遙。そんなに慌てて……」
「ごめん、お母さん。もし、リュウが来たらコレ渡しといてー」
お母さんの手に手紙を押し込むと、そのまま玄関へと向かった。
「は?」
背後では、お母さんの間の抜けた声が聞こえる。
でも、そんなことに構ってはいられない。
何となく紗綾さんとの約束に遅れるのだけは嫌な気がしていたので、やっと我に返ったお母さんが何か文句を言っているのを聞き流しながら外へと飛び出した。
そういえば、お母さんにリュウのこと話したことあったっけかな?
いきなりリュウに渡しといてと言っても困るかもしれないなと、思い至ったのはだいぶ経ってからだった。
仕方がないから、地図は断念して慌てて身支度を整えると手紙を持って階下へと降りた。
「おかーさーん!」
「まあ、なに遙。そんなに慌てて……」
「ごめん、お母さん。もし、リュウが来たらコレ渡しといてー」
お母さんの手に手紙を押し込むと、そのまま玄関へと向かった。
「は?」
背後では、お母さんの間の抜けた声が聞こえる。
でも、そんなことに構ってはいられない。
何となく紗綾さんとの約束に遅れるのだけは嫌な気がしていたので、やっと我に返ったお母さんが何か文句を言っているのを聞き流しながら外へと飛び出した。
そういえば、お母さんにリュウのこと話したことあったっけかな?
いきなりリュウに渡しといてと言っても困るかもしれないなと、思い至ったのはだいぶ経ってからだった。