まほろば【現代編】
年のころは、二十代前半というところだろうか?
背丈は真人君よりは低いみたいだけど、それでも私からしたらかなり背が高く見える。
短めの髪の毛は、ワックスでツンツンに立たされており、左耳にはピアスが三つ。
服装は、真人君と同じように黒が基調ではあるが、チェーンなんかがジャラジャラといたるところについた、いわゆるパンクファッションとでもいうようなものを着ている。
だけど、それは特徴的な髪の色と瞳の色によく似合っていた。
顔立ちは、確かに整ってはいるのだが細く鋭い瞳のせいかどこか冷たい感じがする。
「なんで私までここにとどまらなくちゃいけないのよ!」
どうやら、先ほどの叫び声は紗綾さんのものだったらしい。
「そんなこと俺に聞かれても知らねーよ。文句あんなら、あのおっさんに言えよ」
そのぶっきらぼうな口調に多少苛立ちが混じっているのが感じられたのか、紗綾さんは言葉に詰まったように口を閉ざしてしまった。
それまで紗綾さんのほうを向いていたツンツン頭が、ふとこちらに向けられた。
背丈は真人君よりは低いみたいだけど、それでも私からしたらかなり背が高く見える。
短めの髪の毛は、ワックスでツンツンに立たされており、左耳にはピアスが三つ。
服装は、真人君と同じように黒が基調ではあるが、チェーンなんかがジャラジャラといたるところについた、いわゆるパンクファッションとでもいうようなものを着ている。
だけど、それは特徴的な髪の色と瞳の色によく似合っていた。
顔立ちは、確かに整ってはいるのだが細く鋭い瞳のせいかどこか冷たい感じがする。
「なんで私までここにとどまらなくちゃいけないのよ!」
どうやら、先ほどの叫び声は紗綾さんのものだったらしい。
「そんなこと俺に聞かれても知らねーよ。文句あんなら、あのおっさんに言えよ」
そのぶっきらぼうな口調に多少苛立ちが混じっているのが感じられたのか、紗綾さんは言葉に詰まったように口を閉ざしてしまった。
それまで紗綾さんのほうを向いていたツンツン頭が、ふとこちらに向けられた。