まほろば【現代編】
一瞬私の存在を忘れていたみたいで、私の言葉にハッとした表情を浮かべた紗綾さんは、唇を噛み締めると俯いてしまった。
「オレとしては、そっちの未発達な女子(おなご)よりお主の方が好みなんだがな」
スサノオは、完全に私は無視して紗綾さんに向けて話しかけている。
それにしても、未発達って……。
そりゃ、出るとこ出て締まるところは締まっているわけではないけど、とどうでもいいところが気になってしまう。
そんな私の考えを遮るように、紗綾さんの叫ぶような声が聞こえた。
「嫌よ! イヤイヤイヤ! 私は、リュウ君しかいらない! リュウ君だけでいいの! だから、ハルカちゃんをあなたのところに連れてきたんだから!」
私の思考は一時停止した。それでも、今の紗綾さんの言葉はリピート機能が作動しているようで、何度も何度も繰り返される。
「だからこそ、オレはお主の方が好ましいんだがな。そっちの女子は綺麗過ぎる。あぁ、念のため言っておくが容姿ではないからな」
「オレとしては、そっちの未発達な女子(おなご)よりお主の方が好みなんだがな」
スサノオは、完全に私は無視して紗綾さんに向けて話しかけている。
それにしても、未発達って……。
そりゃ、出るとこ出て締まるところは締まっているわけではないけど、とどうでもいいところが気になってしまう。
そんな私の考えを遮るように、紗綾さんの叫ぶような声が聞こえた。
「嫌よ! イヤイヤイヤ! 私は、リュウ君しかいらない! リュウ君だけでいいの! だから、ハルカちゃんをあなたのところに連れてきたんだから!」
私の思考は一時停止した。それでも、今の紗綾さんの言葉はリピート機能が作動しているようで、何度も何度も繰り返される。
「だからこそ、オレはお主の方が好ましいんだがな。そっちの女子は綺麗過ぎる。あぁ、念のため言っておくが容姿ではないからな」