まほろば【現代編】
「でも、根の国に続く泉があるんだろう?」

俺の問いかけには少し首を傾げた。

「泉?そんな話は聞いたことがないが?」

クロキの答えに、思わずホムラやアオと顔を見合わせてしまった。

「どういうことだ?」

今度は、ホムラに対して問いかけた。

「うーん。そんなこと言われてもなー。どう思うアオ」

「そうですね。これはもう一度調べなおす必要があるかもしれませんね」

どうやら、振り出しに戻ってしまったようである。

だが、落胆する俺たちの前にこれからの指針を携えた人物が現れた。

その夜遅く、紗綾が戻ってきたのだった。

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