まほろば【現代編】
ii
昨夜戻ってきた紗綾は、口も聞けないほど憔悴しているようだった。
そのため、その場では何も聞くことはせずにすぐに休ませることにした。
そして、今日。
今後のことを話し合うために白虎を除いた四神を集めて部屋の中で話し合っていた。
ちなみに、父さんはシロのサポートのためにほぼ終日シロにあてがわれていた西の部屋に篭りきりなのでここにはいない。
四人顔を見合わせていても、昨日話した以上のことが思い浮かぶわけでもなく、ただ無為に時間を過ごしていた。
しかし、その時間もそれほど長くはなかった。
程なくして、遠慮がちにドアをノックする音が聞こえた。
ついで、入室の許可を求める声。
「あの、リュウ君。入ってもいいかな?」
それには言葉ではなく態度で示した。
素早く立ち上がりドアの前まで移動すると、勢いよくあける。
あまりの勢いのよさに驚いたのか、紗綾は切れ長の瞳を大きくさせて一歩後ずさった。
そのため、その場では何も聞くことはせずにすぐに休ませることにした。
そして、今日。
今後のことを話し合うために白虎を除いた四神を集めて部屋の中で話し合っていた。
ちなみに、父さんはシロのサポートのためにほぼ終日シロにあてがわれていた西の部屋に篭りきりなのでここにはいない。
四人顔を見合わせていても、昨日話した以上のことが思い浮かぶわけでもなく、ただ無為に時間を過ごしていた。
しかし、その時間もそれほど長くはなかった。
程なくして、遠慮がちにドアをノックする音が聞こえた。
ついで、入室の許可を求める声。
「あの、リュウ君。入ってもいいかな?」
それには言葉ではなく態度で示した。
素早く立ち上がりドアの前まで移動すると、勢いよくあける。
あまりの勢いのよさに驚いたのか、紗綾は切れ長の瞳を大きくさせて一歩後ずさった。