まほろば【現代編】
などと考えていたら、スサノオと入れ替えに銀髪の女性が数名湯殿に入ってきた。

その中には私に最初に食事を持ってきた女性も入っていた。

相変わらず私を見る目つきは鋭い。

その視線に図らずも萎縮してしまう。

そして、その女性が一歩前に出てくると「湯浴みのお手伝いをいたします」と言いながら、着ているものを脱がせにかかった。

「わー!大丈夫、一人で入れますから!」

「しかし、それではスサノオ様に叱られます」

目の前の女性は、特に動じている風でもないが、それ以外の女性は幾分顔が青ざめている。

もしここで断ったりしたら、彼女たちに何か罰が下るのかもしれない。

そう思うと強く断ることが出来ず、結局彼女たちに身を委ねることになった。
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